煎茶と深蒸し煎茶

煎茶 (せんちゃ sencha)

摘みたての新鮮な生葉を、蒸したり炒ったりして熱処理することで発酵を抑えた煎茶は、日本人に馴染み深いポピュラーなお茶です。

普段、もっとも飲まれているお茶、「煎茶」


 煎茶は、緑茶の中で、もっともよく飲まれている代表的なお茶です。

 お茶は、茶園で栽培した生葉を加工することによって製品となります。生葉は、摘採した時点から酸化酵素の働きによって変化(発酵)が始まります。緑茶は摘採した生葉が新鮮な状態で熱処理(蒸す・炒る)することで酸化酵素の働きを止めて作る「不発酵茶」です。

 この「生葉を熱処理し、葉の形状を整え、水分をある程度まで下げて保存に耐えられる状態」にすることを「 荒茶製造 」といいます。

 「蒸して」、「揉んで」、「荒茶を製造する」もっとも一般的な製法でつくられたお茶を「煎茶」と呼びます。



免疫力をアップさせる新たなお茶のいれかた 「氷水出し」

 免疫力をアップさせる新たなお茶というものがあるんです。氷水で5分かけて淹れるととってもおいしくなるんです。

 実はこの方法だとお湯で淹れるときよりもうまみが1.5倍もアップします。お湯を茶葉に注ぐとまず緑茶独特にうまみ成分であるアミノ酸の「テアニン」、続いて「カテキン」が出てきます。
 緑茶を1日5杯以上飲む人の死亡率は男性で13%ダウン、女性で17%ダウンと言われているのもこの「カテキン」に抗酸化作用や抗がん作用があるからなんです。しかし氷水出しをするとテアニンは出てきますが、カテキンはほどんど出ないんです!カテキンの苦みがないために、氷水出しの方がうまみがより強く感じられるというわけなんです。また水出しの場合はカフェインがほとんど出てこないので、妊婦さんや小さなお子さん、授乳中のママでも安心して飲めるんだそうです!では健康成分はないの?というと「エピガロカテキン」という新健康成分が出ているということがわかりました。

※もしカテキンも摂取したい場合は氷水だしした後の茶葉にはまだカテキンが豊富に含まれているので、そこにお湯を注げばOKです。

※エピガロカテキンとは?
エピガロカテキンを摂取すると体内の免疫細胞「マクロファージ」がとても活発になります。つまり感染症などの病気にかかりにくくなるんです。ガッテン流氷水出し緑茶の作り方ガッテン流氷水出し緑茶の作り方はこちらです!

<材料>
煎茶 10g
氷水 100ml

<作り方>
  1. 急須に氷水と茶葉を入れて5分待つだけ!
  2. 注ぐときは最後の一滴まで必ず注ぎ切るようにします。

深蒸し茶では苦みが出てしまうので、少し高級な煎茶がおすすめです。急須を冷蔵庫に保管しておくと1日以内であれば何度でも飲めます!なんと2煎目からは氷水をいれて5秒でOKなんです。

たくさん作りたい場合
また、もっと手軽に大量に作りたい場合は・・
  1. 煎茶10gをだしパックに入れ氷水1リットルに入れ冷蔵庫に入れる。
  2. 30~40分したら冷蔵庫から出し軽くふって茶葉を取り出す。

本格的な味わい!エスプレッソ氷水出し緑茶

本格的な味わいを楽しみたい時には「エスプレッソ氷水出し緑茶」のいれかたがおすすめです!
  1. 煎茶の茶葉10gを用意します。
  2. 氷水40mlでいれる。
「エスプレッソ」の名の通り、
より香り高く、濃厚な旨味を楽しむことが出来ます。
少しずつ、ゆっくり味わいながら飲みましょう♪



深蒸し煎茶 (ふかむしせんちゃ hukamushisencha)

時間をかけて蒸されることで茶葉が細かくなるため、茶葉そのものの有効成分も体内に摂り入れることができます。

蒸し時間が長い「深蒸し煎茶」


 普通の煎茶よりも「 約2倍長い時間 」をかけて茶葉を蒸してつくったお茶を「 深蒸し煎茶 」または「 深蒸し緑茶 」と呼びます。

 茶葉の中まで十分に蒸気熱が伝わるため、柔らかくなった茶葉は揉まれる際に崩れやすくなり、形は細かめで、粉も多くなりますが、その分お茶の味や緑の水色(すいしょく)が濃く出ます。

 青臭みや渋味がとれて丸みのある味わいになり、また長時間蒸されることで茶葉が細かくなっているので、お茶をいれた際に茶葉そのものの粒子が多く含まれるので、水に溶けにくい有効成分も一緒に飲むことができます。


NHK総合 2011年1月放送
ためしてガッテン
「お茶!がん死亡率激減!?超健康パワーの裏ワザ」

 NHKためしてガッテンで上記の内容の番組が放送され、大きな話題となりました。

番組の内容は

    •   静岡県掛川市は、がんによる死亡率が日本一低く、高齢者の医療費も全国平均と比べて20パーセント以上も低い
    • がん死亡率の低い町で上位にランクされるのは、静岡県の藤枝市や磐田市、浜松市、埼玉県所沢市、三重県の津市や鈴鹿市、鹿児島県の鹿屋市など緑茶生産地が多く含まれていた。
    • お茶に含まれるカテキンが、がん予防効果があるのではないか?
    • がん予防以外にも、緑茶には悪玉コレステロールを低下させたり、肥満防止、腸内環境改善の効果もある

 緑茶を多く飲むというのは、習慣とするのに無理がなく、誰でも実践できますので、お薦め致します!




以上です。
ご覧いただきまして有難うございます。
~モリタ園~

玉泉の茶葉

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