番茶
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番茶(ばんちゃ)
日本茶の基本的な主流から外れたお茶を総称して「番茶」と呼びます。茶葉の摘採期や品質、地域などによって、さまざまな意味の番茶があります。
番外のお茶、「番茶」
番茶は、「番外茶」からきているといわれており、大きく4種類に分類されます。
- 一番茶の手摘み、あるいは若芽を摘採した後の遅れ芽を摘採したもので、品質は良好。(専門的には「一茶番」)
- 三番茶を摘採せず、そのまま枝葉を伸ばしたものを秋に摘採したもので、量的にはもっとも多い。(専門的には「秋冬番茶」)
- 仕上げ加工工程で、大きく扁平な葉を切断せずに取り出し、製品化したもの。(専門的には「頭(あたま)」)
- 北海道、東北、北陸地方では、地方語として「ほうじ茶」のこと。
いずれにしても、摘採期、品質、地域などで日本茶の主流から外れた番外のお茶を指しています。
由来
番茶の名称の由来としては以下の2つの説が知られている。
- 番傘、おばんざい(御番菜)などの言葉に使われるように「番」には「普段の」「日常的な」という意味があるので、高級品ではない日常的に飲まれるお茶という意味で名づけられた。
- 一番茶、二番茶を摘んだあとの遅い時期に収穫される事から晩茶と呼ばれ、後に変化して番茶となった。
お茶の産地に限らず、根の強いチャノキは有用な境木としていろいろな地域で植えられていた。また、祭礼の際に植樹する風習がある地域もあり、そういった茶葉を利用して自家製の番茶は全国で作られていた。江戸時代の中期までは一般に出回る茶のほとんどは現在の基準で考えると番茶であったといわれている。製法や品質に対する工夫が施されて煎茶が出回るようになったのはそれ以降の時代になる。現在の番茶は煎茶の製法に準拠したものであるが、煎茶の製法が標準化されたのは比較的近年である。このため、各地に古くから伝わる伝統的な番茶には様々な製法で作られたものがあり、茶の木から葉を摘み取って自然乾燥させただけの薬草茶の様なものから中国茶のような発酵茶まで存在する。<引用元:Wikipedia「番茶」内記事「由来と歴史」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%AA%E8%8C%B6
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ことわざ「鬼も十八、番茶も出花」とは?醜い鬼の娘であっても、十八と言う年頃になれば、色気が出て魅力的に見えるものだし、粗末な番茶であっても、一番茶は香りがよく美味しいということから。「出花」は、番茶や煎茶に湯をそそいだばかりのもの。昔は男女両方に言ったが、今は女性だけに使われる。『上方(京都)いろはかるた』の一つ。『上方(京都)いろはかるた』では「鬼も十八」。単に「番茶も出花」ともいう。醜い鬼や粗末な番茶に例えているのだから、他人の娘に対して使うのは失礼である。誤用例 「鬼も十八番茶も出花といいますが、娘さんもすっかりお綺麗になりましたね」<引用元:http://kotowaza-allguide.com/o/onimojyuuhachi.html>
以上です。
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~モリタ園~
お茶の製造と種類
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